痕跡は、それが残された対象物と形成機序を考慮して調べます。比較には、質の高い記録と、痕跡を生じさせたと考えられる物の比較可能な試料が必要です。
調査の対象
- 人と動物の痕跡
- 痕跡のある表面、物、写真
- 由来が文書で記録された比較試料
鑑定人への質問例
- 対象物には、どの種類の痕跡が写し取られていますか。
- その形成条件と機序はどうなっていますか。
- 痕跡は比較調査に適していますか。
- 提出された試料との間に、どのような一致と相違が認められますか。
最終的な質問は、具体的な課題の対象と事情に応じて設定します。
準備するもの
- 現物、またはスケールを添えた高品質な写真
- 調書と発見場所の図面
- 保存、包装、その後に加わった作用に関する情報
- 比較試料と具体的な質問
調査の組み立て方
写し取られた特徴、その安定性、痕跡を受ける表面の影響を評価します。比較は、痕跡に残っている情報の範囲内でのみ行います。
可能なことと制限
不完全な痕跡やひずんだ痕跡では、個体の同一性を識別できないことがあります。種類に共通する特徴を、唯一の発生源についての結論に置き換えてはなりません。
成果に記すこと
結果には、種類、機序、適性、比較対象物についての根拠ある水準の結論を含めます。
費用と条件
60 000 ₽から. 正確な料金は、対象物の数、痕跡の複雑さ、比較調査の必要性、出張、緊急性、鑑定書の分量により異なります。
痕跡の適性と試料の比較可能性
痕跡には、それを残した物の外形的特徴の一部しか残っていないことがあります。写し取られた範囲は、表面、接触条件、その後の作用、記録の質によります。そのため、調査は、どの特徴が実際に残り、どの質問に対して十分であるかの評価から始まります。
一般的特徴からは、対象物の種類・群や写し取られ方の性質を検討できます。特定の発生源について結論を出すには、より詳細な一致と相違の組み合わせの評価が必要です。模様やサイズの見た目の類似だけでは、出し得る回答の水準は決まりません。
- 痕跡のどの部分を分析でき、どの部分が欠けているか。
- 表面や接触時の動きに起因するひずみがあるか。
- 調査資料に、どの特徴が安定して写し取られているか。
- 比較資料が、申告された対象物に関するものか。
- 縮尺、撮影角度、記録の質が、比較を可能にするか。
履物、衣服、その他の物の痕跡では、画像と具体的な痕跡のある物・表面の箇所との対応が重要です。異なる時期や、対象物の変更後に写真が撮られた場合は、その事情を考慮します。一部が一致する部分だけを、残っている相違や写し取られた条件の分析なしに評価してはなりません。
最終的な記述では、見つかった類似だけでなく、特定の水準の結論が可能な理由、または制限される理由が分かることが有益です。個体の同一性の識別に十分なデータがないことは、痕跡の種類や形成機序についての他の調査情報もないことを意味しません。